
私たち四葉タクシーの設立は平成17年で、創業して15年目になりました。開業当時は10台で始めましたが、最初の内は10台はおろか1台分の仕事もありませんでした。 そこで、社員が社長を中心に一生懸命考え、実行してきたのが次の2つの事でありました。
この2つは新潟市の既存事業者さまが、余り対応していなかった事が引金になりました。私たちの営業方針の活路も、正にこのことに凝縮されてありました。キャッチフレーズの「人に優しい四葉タクシー」をこれからも大切にして、お客様が「人に話したくなるようなサービス」と共に常に笑顔をご提供できるよう、社員一同精一杯頑張ってまいります。
新潟市の東区に「四葉タクシー」を創業して以来、早いもので16年になりました。設立時の平成17年はタクシー10台からのスタートでしたが今にして思うには仕事が殆どなく「よくもまあ、やってきたもんだ。」と振り返っています。
地域の皆さまには会社の存在すら知れ渡らず電話での依頼は全くありませんでした。町場(中央区)へ出向いても「タクシー乗り場」は使いない、「新潟駅」や「佐渡汽船乗り場」への乗り入れ待機も許されませんでした。
困り果てた結果、総勢10数人の社員で知恵を出し合った結果、自分達の足で地域のご家庭への「チラシ配り」作戦に挑戦する事になりました。
天気の良い日を選び、午後から夕方近くまで一軒一軒ご家庭へのチラシ配りをしました。足の裏に血豆も出来ました。首にはタオルを巻いて汗を拭きふき頑張りました。つらかったはずなのに配り終えた時はなぜか「清々しさ」というか「達成感」を感じた事を思い出します。
こうした地道な道のりもあって仕事が少しづつ増えてきました。タクシーも10台では廻す事が出来ず2年位で約3倍強の台数に増車しました。有難い事に、乗務員も増車に伴い確実に採用出来ました。増車と同時に「全自動の乗務記録日報」「デジタコ」「カードシステム」を他社に先駆けていち早く導入したり、「タクシー専用ナビ」による配車システム等によりお客様のお役に立ちたい一念で歩んで参りました。
「一つ一つの頂いた仕事を大事にして行く」この積み重ねを日々繰り返して来ました。そして四葉タクシーは人生で例えると、中学校を卒業して高校へ進学したという年代になりました。義務教育の過程を経て更に先を目指そうというこの期に「新型コロナウイルス」の洗礼を受けるところになりました。
感染が報じられてからまもなく1年になりますが、未だに終息の方向すら見出す事が出来ません。一時は通常時の営業収入の6割減収という月もあり、今でも2割以上の減少で推移しております。
感染拡大がひどかった昨年の5月から雇用調整助成金を活用しましたが、徐々に休業者割合を少なくして参り、半年後の10月からは全員稼動の体制に復帰しています。
年明けた令和3年もあいにくの大雪になってしまいました。コロナとダブルパンチにはなっていますが、原点の「一つ一つの頂いた仕事を大事にして行く」を胸に全社員でこの難局を乗り切って行こうと思っております。
16年前のあの頃の気持ちを思い出し必ず来るであろう「春」を目指し頑張ります。こんな私達をこれからもよろしくお願い申し上げます。